昨日、実験用の部品購入のために秋葉原に行った。
ここのところ、秋葉原といってもヨドバシカメラにしか行かなかったので、中央通り側に出るのは久しぶり。土曜日だったせいかもしれないが、人通りはかなり多く、一昨年の通り魔事件以来人が少なくなり、寂れてしまうのではと思っていたので意外だった。
人通りが減ったのは事件による一次的な現象だったのかもしれない。
また、一目で観光客と分かる外人が増えたようだ。何人かのグループで互いに写真を撮りあいながら歩いているのにあちこちで出くわした。
久しく行かなかったジャンク屋にも行った。
戦後秋葉原はジャンク屋で発展したそうであるが、そのジャンク屋も今は数える程、イヤ数えるにも少な過ぎる程になった。
そんな中で数十年前と少しも変わらないたたずまいの店、そこでコンデンサを買った。 実は、新品のコンデンサを買いにいつもの店に行ったのだが、メーカーが潰れて目的のコンデンサが無いとのこと、そのコンデンサは中国メーカーに引き継がれて製造されるそうだが、それが入荷するのは数ヶ月先だそうだ。
仕方がないのでジャンク屋に行き、少し違うが似たものを見つけた。
昔、ジャンク屋にはメーカーが放出したと思われる未使用のジャンクが山と積まれていたりしたものだが、今は使用後の廃棄品とメーカーで使い余ったと思われる部品が埃を被りながらチョボチョボといったところである。電気製品の製造メーカーが日本から無くなったことをここでも実感出来る。
帰ってきて驚いた、という程のことではないかもしれないが、コンデンサを入れてくれた紙袋はチラシを加工しで作られていた。しかもどうやら手作りらしい。
この店はこうやって生き延びて来たのかもしれないと思うと妙にせつなくなってきた。
また、高度発展期の何もかもが活力に溢れていた頃だったらこのような紙袋にもこれから発展する力強い生命力を感じたかもしれない、等と思ったりもした。